アメリカのポップアートの代表画家リキテンスタイン。漫画のコマを拡大したような作品は1960年代初頭に登場し、アンディ・ウォーホルらと共にポップアートという新たなジャンルを築いた。従来の芸術としての絵画より、漫画の方が強烈なインパクトと表現力を持っているというコンセプトから作品では事物はすべて太い輪郭線で囲まれた平面として表わされ、色は原則として三原色のベタ塗り、陰影はドットの大小や密度で表現されている。通俗的、類型的な表現のなかに美を見出した彼の独創性は、価値は作られるものではなく創るもの、生活の中に潜んでいることに気付かされる。
Roy Lichtenstein
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